
カバー折り込みイラストより。
2012年04月~「ノイタミナ」枠で放送されていた
「SF青春フィッシングストーリー」こと「つり球」。
同時間帯に放送されていた「カウボーイ・ビバップ」で
有名な渡辺信一郎監督のアニメ「坂道のアポロン」も
面白かったけど、個人的には「つり球」のほうが
好きだったなーと。
(ラストの盛り上がりは最高だったし、なにより
独特の背景描写(鈴木英人みたいな)が綺麗だったなあ)
そのノベライズ版が発売されたので、早速購入。
アニメ本編の間を補完する4つのエピソードが収録。
「禁断のストアルーム」 七夕の日。ユキのおばあちゃん「ケイト」が入院中の間、
ハルとユキが運悪く家の納戸に閉じこめられて……という話。
(これだけ書くと、BL物にしか聞こえないw)
「えのしまどーん!」の後、ハルとユキがだいぶ打ち解けてきた様子を描きつつ、
メイン4名の人物紹介を兼ねた短編。
(にしても、この頃のユキはまだ検索依存性だったんだなあw)
「とまどってエグザミネーション」「釣りしにきたー。勉強つまんなーい」
とハルが数学教師に言ってしまったせいで、
「期末テストでハルが一つでも赤点を取ったら、
連帯責任でユキとナツキも夏休み中補習」
という事態に。
巻き添えを食った二人は、なんとかして
ハルに40点以上取らせようと、ついにはユキの家で
泊まりがけの勉強会を決行する、という話。
釣具屋の海咲さんが教師の
「釣りばっかやってるから勉強がおろそかに――」
発言を聞いて逆上したり、
ハルの「なんで勉強しなくちゃいけないの?」
という台詞にユキが真剣に悩んだり、
珍しくアキラ
(25歳高校生)が、ナツキに
人生の先輩らしいアドバイスをしたり。
そんなエピソード。
「怖がってナイトウォーキング」 夏休み、船のバイトにも慣れた頃に、ハルが
「ユウレイ見に行きたい!」と言いだし、
またしても巻き添えでユキとナツキも夜の校舎に
忍び込むハメになる、という話。
(ナツキはサクラに「心霊写真撮ってきて」と頼まれてw)
夏定番の怪談ものだけど、そこは「つり球」らしい
オチがついたなあ、と。
「胸張ってウェディング」 アニメ最終回後の、エピローグ的ストーリー。
ハルは地球を去り、ナツキは「アメリカへ行く」と
休学届を出して翌年には江ノ島を出る、という。
一人残されるユキが戸惑う中、「海の漢」こと
船長の歩(あゆみ)ちゃんが
「海咲さんにプロポーズする!」と一大決心。
かくしてユキ、ナツキにサクラまで加えた
「プロポーズ大作戦」が決行される、という話。
歩ちゃんと言えば、海咲さんに誉められると
裏庭の椰子の木にダッシュで向かい、絶叫するという
なんとも憎めない兄貴キャラ。
なんとかデートに誘うものの、歩のことが心配な
ナツキは、ユキとサクラに尾行させることに。
…あれ?
「えり香(神社の巫女さん。ユキたちの同級生)」は?wまあ、ユキとサクラが二人を尾行しつつ、仲良く水族館を
回っていく様子が兄妹みたいで和むからいいかなと。
結末は、当然アニメ最終回のEDのように、といったところ。
(個人的に、この話が一番よかったなあ)
「ハルとタカとクロ」 ハル視点で描かれる、江ノ島のとある風景を
切り抜いたようなエピソード。
20ページ程度と短いものの、改めてハルの無邪気な
優しさがわかる話。

原作アニメが好きだった人なら、十二分に
楽しめる内容になってます。とりわけ自分のように
「続きが観たい!」
という人にとっては、たまらない一冊かと。
こちらは、アニメのシリーズ構成をしていた
大野敏哉さんによる、原作小説化もの。
背景美術の好きな作品だったので、ビジュアルブック
も欲しいなあと。
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